金剛院と入間野神社
入間野神社所蔵の獅子舞を描いた奉納絵馬には「宝暦八年(1758)九月当村中」とありますので、その起源は少なくとも江戸時代中期までさかのぼるものと考えられます。
金剛院と入間野神社に奉納されるのは、入間野神社がかつて御嶽権現と称していたころ、金剛院はその別当寺(神仏分離以前に神社に設けられた寺院)であったことによるもので、神仏混淆であったころの名残といえます。土曜日は金剛院で揃獅子が行われ、日曜日に本獅子が入間野神社に奉納されました。
天狗が持つ軍配には「風雨和順五穀成就」とあり、かつては豊作や悪疫あくえき退散を願って村内を舞って歩き、日照りつづきには雨乞いあまごい祈願で舞ったこともあるといわれています。埼玉県指定文化財〔民俗文化財・無形民俗文化財〕両日とも拝見しましたが、伝統継承するには多くの方々の支えが必要であり、宮司、総代、地域の方々をはじめとする関係者の皆様の御活躍に頭がさがります。私も少しでもお役に立てるよう努めてまいります。